一戸町鳥越の鳥越観音

2013/05/23(木) 日常
先日私の故郷の一戸町に行ったときに鳥越地区にある鳥越観音に行ってきました。


車で行けるところまで進み『鳥越観音⇒』という看板は見つけたものの、予想以上の急斜面&ケモノ道で途中で不安になって1回戻ってきちゃいました。(笑)
周りを見渡してもやっぱりここしかない!と再チャレンジするも、この写真の時点でもうかなりのぼってきたつもりでハァハァいっているのですがまだ本堂は見えてきません;^^)

不安を抱えながら登り続け、やっとこさなにやら見えてきた♪と思ったら鐘堂です。。まだまだ登ります。

さらに登り、『くぐりもみじ』という木のゲートをくぐりさらに進むと...やっと現れました!本堂です!


写真を見ていただけると岩のくぼみの中に埋まっているのがわかるでしょうか。地面から支える柱は1本のみで、土台をごつごつした岩に合わせて加工して本当にはまっているだけです。本堂はもちろん、木と岩の取り合い部分にも金物は使われていません。

いや~、宮大工さんの技術に感動してしばらく見とれちゃいました。
息が切れていたので目の前の急階段をすぐに上れなかったのもあるんですけどね(笑)
鳥越観音はそんなに大きくはないお堂ですが、周りの岩肌もてつだって見上げると圧倒されます。

一戸町には他にもたくさんの天然記念物がありますので、一戸町めぐりの旅なんかおすすめですよ。


ちなみに。
あの世界遺産の平泉にある『達谷窟毘沙門堂』も同じように岩盤の中に埋まって建っていますが、あちらは【懸造(かけづくり)】という形式で京都の清水寺にも使われている木造土台の建造物ですのであちらも一見の価値ありですよ!
懸造に関してはまた後日。。


身近なところに遺産を見つけたひとときでした。



㈱ゆい工房
家守課 大平貴之

1ページ (全2ページ中)