経年劣化ならぬ『経年美化』

2021/12/18(土) 家づくり暮らし日常

「経年劣化」は世の常、と感じることもあるが、

時間の経過とともに、

あじわいが増し、美しいなぁと感じることもある。

 

新品だったころよりも、美しいなぁと思えるような家。

そんな家ができたらうれしいなぁと、最近、特に感じさせられる。

 

木材は、切り出した時には、

「赤身」も「白太」も、まだまだ、初々しい感じで、

その違いは、くっきりとしているが、

建築仕上げ材として、室内空間にあると、

時間の経過とともに、その色味の差が、少なくなってきて、

いわゆる「飴色」になってきて、

落ち着いた雰囲気になる。

 

そうすると、室内空間の一体感がよりでてきて、調和の美が醸し出されてくるようだ。

 

無垢の床板も、当初は、自然塗料で仕上げていても、マットな感じがあるが、

木から出てくる油分により、徐々にツヤ感がましてくる。

 

 『経年美化』という尺度が、

建築物の長寿命化につながっていると、思うのだ。

 

▼スギ材の「赤身」と「白太」を含む柾目板材を使った家具収納の戸

時間とともに、色味が調和され美しさが増してくるように思う

 

▼無垢板は自身の油分をだして、床のツヤ感が増し、いい味わいになってくる

 

1ページ (全113ページ中)