雨樋をつけないという選択

2022/01/09(日) 家づくり暮らし日常

「雨樋」

雪国では、雨樋をつけないという選択をするケースが少なくない。

屋根から樋に乗っている雪が、氷の塊になり、

落雪する際に、樋ごと、落下してしまう。

 

雪害ということで、火災保険の商品では、保険の範囲内で修理することが、可能な場合もあるが、

範囲に含まれていないケースもある。

 

屋根形状や雨水を排水する樋については、

地域柄があらわれる。

 

多雪地域では、ほとんど、樋のない家がつづく。

 

軒の出は、建物の外壁の傷みに影響を与える。

寺社仏閣の軒の出は、半端なく出ている。

日本のような湿潤な気候の地域で、何百年も存在し続ける建物には、

そのような知恵が生かされている。

 

住まいにおいても、軒の出や、屋根の勾配によっては、

樋をつけないという選択が、できるだろう。

 

ゆい工房の展示場は、今年で20年になるが、樋をつけない屋根になっている。

屋根材が、自然石を接着した鋼板になっていて、雪が滑り落ちることもない。

 

3ページ (全10ページ中)