メタボリズム(新陳代謝)
2007/03/01(木)
未分類
今話題の黒川紀章氏といえば、菊竹清訓氏らとともに、メタボリズム(新陳代謝)という考え方を建築の世界に取り入れ、建築や都市は成長する有機体でなければならないという理念でもって建築運動をすすめてきた方。
RC建築物が欧米の石造の流れの中から出てきたけれども、石造の場合、石を削ってリフォームしたりするのですが、石造の場合と違って、RCの場合はそんなことはできないものですから、どうやって新陳代謝し、継続的に美しさを保っていくか、どのようにして増改築を実践していくかをあれこれと試みた。増築可能なように、跳ね出しのSRCの梁を出したり、構造のコアを作って、設備は改造可能なように計画した建物は多々ある。が、実際はどれほど実践できているのだろうか。継続的使用よりは、解体撤去して新しいものを建てるという場合が多いのかも知れない。
木造建築の場合、低層の建物ということもあって、メタボリズムをそのまま実践している。間取りそのものも、世代が変われば転用し、長く使い続ける知恵がある。エキスパンションジョイントのように、別棟を建てては、屋根でつなぎながら、増築を可能としてきた。日本の木造建築はまさしくメタボリズムの旗手といっていいのではないか。
これから古建築をどのように住み継いでいくかという課題がでてくるでしょう。近年は建物のデザインにもいろんな流行などがあるのですが、衣服のような感覚で流行のデザインの建物を、次から次へと住替えていくことは難しい。世代が変化していく中で、同じような価値観を継承できるかどうかという問題があるでしょう。逆に、世代を超えて共有できる価値観の上に家づくりを考えていく必要があるのでしょう。今、建築している建物が、数十年後の将来、どのように扱われているだろうか?そんなことを考えながら、今を生きている。
RC建築物が欧米の石造の流れの中から出てきたけれども、石造の場合、石を削ってリフォームしたりするのですが、石造の場合と違って、RCの場合はそんなことはできないものですから、どうやって新陳代謝し、継続的に美しさを保っていくか、どのようにして増改築を実践していくかをあれこれと試みた。増築可能なように、跳ね出しのSRCの梁を出したり、構造のコアを作って、設備は改造可能なように計画した建物は多々ある。が、実際はどれほど実践できているのだろうか。継続的使用よりは、解体撤去して新しいものを建てるという場合が多いのかも知れない。
木造建築の場合、低層の建物ということもあって、メタボリズムをそのまま実践している。間取りそのものも、世代が変われば転用し、長く使い続ける知恵がある。エキスパンションジョイントのように、別棟を建てては、屋根でつなぎながら、増築を可能としてきた。日本の木造建築はまさしくメタボリズムの旗手といっていいのではないか。
これから古建築をどのように住み継いでいくかという課題がでてくるでしょう。近年は建物のデザインにもいろんな流行などがあるのですが、衣服のような感覚で流行のデザインの建物を、次から次へと住替えていくことは難しい。世代が変化していく中で、同じような価値観を継承できるかどうかという問題があるでしょう。逆に、世代を超えて共有できる価値観の上に家づくりを考えていく必要があるのでしょう。今、建築している建物が、数十年後の将来、どのように扱われているだろうか?そんなことを考えながら、今を生きている。