色彩・照明・自然採光のバランスを
2012/12/21(金)
未分類

太陽は、光、色、熱、命の源でありとても大切なもの。しかし、都市部では建物が密集し、その恩恵を失いつつあります。住環境を作る上では光線が健康に与える影響を考慮する必要があります。
例えば、紫外線。過剰に浴びることで早期の皮膚老化を招き皮膚がんの原因になるといわれますが、皮膚を通じて吸収される紫外線は、ビタミンDを作り出すために不可欠なもの。ビタミンDは身体のカルシウムとリンのバランス維持のために重要な栄養素とされ、紫外線の不足は特に虫歯とくる病につながるとされています。紫外線には殺菌力もあることから窓を開けて日光を取り入れることも望ましいことです。
住空間では、できるだけ自然光を多く取り入れる計画が必要です。大きな窓が南側にあればエネルギー収支がプラスになるし、自然光不足は、人工照明使用によりエネルギーの無駄遣いということにもなりそうです。また、自然光が不足すると身体的・心理的疲労感が多くなるという実験結果もあるようです。自然光を浴びれるようなプラン作りが求められます。
人工光は、自然光に極力近いものとすることが求められます。住居内の照明ランプは、設置場所により適切な光源を選ぶことが必要です。省エネルギーの観点から、白熱灯が蛍光灯やLEDライトに変わりつつありますが、蛍光灯からは強い電磁場が発せられることがわかっていますので、頭部や身体からは0.3m以上距離をとるようにしたいものです。LEDランプからの光のスペクトルは、蛍光灯よりも自然光に近いというデータもあるようです。今後も確認作業が必要でしょう。