心で描く設計

2006/12/15(金) 未分類
私は、東北大学の建築科を卒業後、出版デザイン関係の仕事に一時携わっておりました。その後そろそろ建築関係の仕事に戻ろうかと考えていた矢先、大学で同窓生だった社長に誘われて住宅設計の仕事に戻った訳です。当初当社で扱っていた住宅が「コストパフォーマンス」を重視した住宅でしたので、如何に壁線のムダを省くか、仕様の統一化を図るか、等々四苦八苦しながら当社独自の設計パターンを作り上げました。その結果、やっとのこと品質化は落とさずコストセーブできる設計の一定の境地に到達できたかなと自負しておりました。ところが水が突然氷になるように、当社の変化も突然やってきます。社長の「地域循環型の工務店」をつくろうのスローガンのもとに設計思想も根本から変わってしまいました。
東京の連合設計社市ヶ谷事務所の吉田桂二先生やその門下の松本先生、勝見先生には直接ご指導いただき本当に感謝しております。そこではたいへん貴重な軸組工法の真髄みたいなものを教えていただいたような気がします。設計図書の講評で自信を持って提出した図面が真っ赤に添削された時には、さすがに打ち砕かれた気がしましたね。「木造住宅の設計が一番難しい。」とある知り合いのゼネコンの所長も話していましたが、RC造やS造は一定のパターンを習得すればあとは意匠だけという感があります。けれど、軸組みは奥が深いですね。ほんとに。
毎日毎日が日々精進。お客様に本当によかったと感謝して頂ける価値ある「日本の住宅」が設計できるように今日も精進していきます。合掌。
☆私のこと☆
●1963年1月28日生まれ●宮城県出身●一関一高、東北大学建築学科卒●実家は畜産農家(肉牛55頭+猫2匹)
●ゆい工房設計室:管理建築士●特徴:イヤといえない人柄●自然と共生し、ご家庭がやすらげる、末永く住まえる家の設計に心がけております。