こころを照らすことば 008
「幾たびか辛酸を歴て、志、初めて堅し」
 
  (西郷隆盛)
 
 
 ■解題:
 
  西郷は、三度流罪人として島流しを体験している
 
  流されたのは、奄美大島、徳之島、沖永良部島
 
  三十一歳から三十六歳までの四年八ヶ月間だという
 
  とりわけ沖永良部島での十八ヶ月は囲い牢付きの重罪で、
 
  当初三ヶ月は雨ざらしで、生死の境をさまよったのだという
 
  このような牢獄での体験があり、西郷は晩年に「敬天愛人」
 
  思想を形成し、まさしく、新生日本の屋台骨をつくったのですね。
