●タカラスタンダード恐るべし。

2008/01/31(木) 未分類
タカラスタンダード三島工場を視察した。正確にはタカラのグループ会社でユニットバス等の部材生産を手がけている「シルバー工業株式会社」の視察ということになる。

タカラといえば代名詞は「ホーロー」ということになるが、ここは「ステンレス」製品に特化した工場でステンレス製浴槽や洗い場の生産が中心のようだ。

以前「関東自動車」を視察した際にほぼ無人に近いオートマッチクラインも見学していたので、それと比較すると職人の技術をいかした生産ラインといったところか。

製品品質にこだわったタカラの企業姿勢は十分に伝わってくる工場視察だった。

それにしても、「タカラ」という会社は武骨で時流に流されず堅牢な会社という企業イメージがある。

以前、24時間風呂が一世風靡した時も、タカラは社長の決断で製品化はあえてしなかった。各社先を争うように新製品を投入したが、結果は有害細菌の繁殖の可能性があるとかで、どこも製品を打ち切ってしまった。

「ホーロー」のキッチンもホルムアルデヒドがゼロの商品で、引き出しに至るまで合板を使用していない。

また、「ホーロー」は表面が特殊なガラス質で出来ており、マジックで落書きをしようが、バーナーで焼き付けしようが、すぐに拭き取ることができる。耐候性も非常に高いメンテナンスフリーの材質だ。

工務店のシェアが圧倒的に高く、田舎の年配客層に根強い人気があるようだ。

ただ、客層が比較的若いハウスビルダーにとっては、標準採用するには広告宣伝の打ち出しが「垢抜けない」のも事実。ところが、これも計算され尽くした企業戦略の一環だと思えないこともない。

二兎を追う者は一兎をも得ずということわざがあるように、独自の商圏を確立しそこから全くブレがない「タカラスタンダード」という会社恐るべし。

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