ボツワナの住宅-その2

2013/09/06(金) 日常
皆さん、こんにちは!ゆい工房の工藤です。
前回に引き続き、ボツワナの住宅を紹介します。
今回は、地方の公務員住宅を紹介します。この住宅の構造は、伝統的住居(ハット)とは異なり近代的建築資材、コンクリート、スチール窓枠、ガラス等が使われ、基礎は組積造の布基礎、床はワイヤーメッシュを入れたコンクリート土間、壁はコンクリートブロックの組積造と異形鉄筋を入れたリングビームで構成されています。天井はプラスターボードに塗装、天井内にはグラスウール断熱材が敷設され、小屋組みは、木製のトラス構造となっています。屋根は、金属板で葺かれています。平面形式は、2LDK、3LDKが中心で35~45坪の広さの床面積となっています。給湯設備は、多くの場合、ソーラーウォーターヒーターを屋根に設置し、日中太陽熱で温められたお湯を利用し、夜間は電熱線でお湯を沸かして利用します。冷暖房設備は、エアコンと暖炉(薪用)又は電気ストーブが一般的で、天井扇を設置する場合も少なくありません。住宅設備としては、システムキッチン、オーブンレンジ付ガスクッカー、水洗便器、浴槽、洗面器が一般的装備です。換気設備は自然換気が一般的で、レンジフード又は換気扇等は設置されていません。他に、雨水を溜めておくタンクを外部に設ける場合が多いです。
実は、この公務員住宅の構造、設備は一般公共建築物においても共通する内容で、特に、地方のクリニックでは同じ仕様となっています。
写真は、完成直後の2LDKタイプの公務員住宅と工事中の様子です。住宅の手前にあるのが雨水を溜めるタンクです。
次回は、ボツワナ国内の街並みや建物をご紹介します。

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