物語のあるシンボルツリー

2011/04/14(木) 日常
 今回の震災で、高田松原に1本だけ奇跡的に残ったアカマツが、復興のシンボルになっています。元気に頑張ってほしいものです。

 お住いを建築した際、記念樹を植えることをお勧めしていますが、どんな木を植えるか。シンボルツリーは、樹形や花、葉の形などで選ぶことも多いのですが、ストーリー性のある樹種を選択するのはいかがでしょう。

 たとえば、ナナカマド。燃えにくい木で、防災の観点から、街路樹にも選ばれます。竈(カマド)に7回くべても焼け残ることから名付けられたと言われます。また、春に白い花をつけるコブシ。つぼみの形状が拳(コブシ)に似ているところからこの名前が付いたと言われます。幸福や幸運をつかむことを連想させる、縁起木です。
 ユズリハは、若葉が伸びてから古い葉が散るため、あたかも葉を譲るように見えるため、親が成長した子に跡を譲るのにたとえた縁起木。トゲがあることから、悪気を払うと考えられているヒイラギ。難を転ずるという言葉の連想から縁起がいいとされるナンテン、などなど。

 困難を乗り越えて木は逞しく育ちます。私たちもその様になりたいものです。