家の中の空気のはなし

2012/07/15(日) 日常
 普段はあまり意識しない空気ですが、大人の1日当たり呼吸の量は約10~25㎥。重さにすると、なんと、12~30㎏になります。1日に摂取される食物は1~2㎏。水は2~3L(2~3㎏)飲むといわれています。空気に有害物質が含まれる場合、人体には大きな影響がでてきます。

 住居内での室内空気汚染に由来する様々な健康障害を総称して、シックハウス症候群と呼びます。住宅の高気密・高断熱化が進み、新建材と呼ばれる化学物質を含有した建材を多く用いたことにより、室内空気が化学物質などに汚染され、そこに住まう人の健康に悪影響を与えてしまうようになりました。最近では、学校の室内空気汚染による健康障害として「シックスクール」も問題化しています。

 現在、法令で使用が制限されている化学物質はホルムアルデヒドとクロルピリホスの2物質のみですが、その他の揮発性化学物質により症状が現れる場合も考えられます。

 壁紙、接着剤、合板、塗料などあらゆる建材から室内空気汚染の原因になる化学物質が出てきます。じゅうたんやカーテン、家具からも化学物質は揮発しています。

 個体差がありますが、この物質が体内に蓄積され許容量を越した時に、様々な症状が出てくるようです。

 家の中で深呼吸ができる、自然な空気感の家は、かつて当たり前の家でした。揮発性化学物質の少ない自然素材で仕上げるお住いをおすすめしています。万が一、シックハウスになってしまった場合、自然素材でリフォームすることで解決を図ることもできるでしょう。