色彩楽のすすめ
 建築のみならず、創作活動に携わっている人が、
 建築のみならず、創作活動に携わっている人が、
 トコトン頭を悩ますのが「色彩」。
 
 そんな人のために解決のヒントを与えてくれるのがこの本。
 
 ●題名:「色彩楽のすすめ」
 ●著者: 尾登誠一
 ●出版社:岩波アクティブ文庫
 
 
 埼玉サッカースタジアムのカラープランニングの話が興味深い。
 
 観客席がほぼ単色の「濃青」で、一見するとシンプルすぎるのでは?
 
 と思ってしまうのだが、天然芝の緑とピッチでプレーする選手が
 一番映えるよう、考え抜かれた配色なのだという。
 
 東西南北のゾーンごとに色分けをして・・・という機能性重視とは
 違う、明確なコンセプトが大切だと、納得させられた。
 
 
 著者は東京芸大の教授であるが、建築的な造形デザインを補うために、
 あとはカラーコーディネートで何とかしてほしい、
 という(安易?)な依頼が結構あるという。
 (引受けても、あんまりうまくいかないケースが多いらしいが・・・)
 
 どこでも、悩みはおなじらしい・・・と考え込んでしまった。
 
