住宅の床下点検調査

2007/07/06(金) 未分類
お客様のご依頼で、建築後25年の住宅の床下点検調査をさせていてだきました。自社で施工した物件以外の建物を、見ることになりますので、いろんな驚きに遭遇することがあります。

ゆい工房は、木耐協という団体に所属し、木造住宅の耐震診断・耐震補強工事も行っています。これまで住宅の耐震診断を70件ほど実施し、5~6件の耐震補強工事を実施させていただきました。

床下には、普通の人は、もぐる事もないでしょうから、建築された当時の状況がそのまま残されているのです。

今回の現場では、木屑や、木材をとめていたビニール紐などがそのままの状態で落ちていました。(写真上) ひどい現場になると、タバコの吸殻が落ちている場合もありますし、鋸くずがふんわり積もっている場合もありました。

当時は、床下の防湿処理がまだ、施されていなかったようで、束石に立つ床束まで湿気が上がっている状態です。(写真下) 基礎に亀裂が見受けられなかったので、適正な防湿処理を施すことで、健全な状態にもっていけるのではないかと判断しました。

考古学の世界ではないのですが、建築当時の時代的背景や、職人さんの力量、モラルの問題まで、考えさせられることが多々あります。

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