築80年を超すお住まいのリフォーム

2012/07/02(月) 未分類
新築されてから80年を超しているお住まいのリフォームに取り組んでおります。

現在、花巻と八幡平の方で進行中。(写真は花巻の着手前の様子 上は骨太の梁が見えるダイニングキッチン 下は頑強な屋根裏)

どちらも骨太の構造架構です。

かつては土壁に漆喰の仕上げだったものが、途中のリフォームでは、いわゆる新建材が用いられ、ツギハギ感が否めない状況でしたが、この度は、無垢の床材に珪藻土の塗り壁で仕上げ、古い所と、新しいところの融合を図るようにしました。

 新建材といわれてきた、合板のフローリングやビニールクロスは、高度成長期から大量に生産され現在に至っています。使いやすさは確かにあります。価格も安くできるのですが、実際に使ってみると、経年変化が、自然素材とは異なることがよくわかります。合板フローリングは、傷がつくとそこからバラバラと剥がれてしまったり、化粧シートの塗料が剥がれて、貼り物であることゆえに、美しい経年変化とは言いにくいものがあります。ビニールクロスも同様で、継ぎ目のところから剥がれてきたり。基本的には、接着剤により貼り付けられているものですので、接着剤の匂いやビニールの匂いが気になることもあります。

自然素材は、経年の変化でいい味がでてくることや、素材そのものは時代を超えて使うことができる(工業製品は数年で改定され10年後には同じものまず手に入らない)。

80年使われてきたお住まいが、リニュアルされ、これからさらに何十年と使い続けられることを願っております。

いい歳を重ねて、いい味のあるお住まいになりますように。



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