循環型のシステム

私たちは、循環型システムの自然界の中で、生きていますが、
今回、原発事故に伴う様々な問題、特に自然界に対する影響は、
改めて、人類の知恵が問われる事態だと感じるこの頃です。

現在、話題になっている、放射性物質を含んだ稲ワラを食べた肉牛の枝肉に基準値を超える放射性セシウムが検出された件は、いづれの方法かで、くい止めなければなりません。

農業は、循環型のシステムの中で、うまく機能しています。農家では、家畜に稲わらを肥糧として与え肥育させます。家畜から出る糞尿からは有機肥料としての堆肥を作り、畑や田んぼに投入します。上手く出来上がった田畑からは、また、豊かな収穫を得ることができます。

この循環型のシステムの中に、今回は大変な異物が混入されました。

自然の力は大きく、人間界から発生した廃棄物さえも、時間とともに浄化していくことができるのでしょうが、改めて自然界の中で生かされていることの自覚が必要に思います。

日本人にとって、自然はとても友好的な存在であり、その恵みをいただいている感謝の思いがありました。しかし、自然には、地震や台風など、猛威を振るう側面もあります。

感謝とともに、畏敬の念を持って、対することが必要なのでしょう。