瓦のペーパーウェイト
2008/08/03(日)
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いい風合いなので、愛用させていただいています。
瓦は、屋根葺き材として、数百年前から用いられてきました。
関東以南では、いまでも多くの戸建て住宅の屋根に用いられています。
しかし、東北地方では、積雪のことや、凍害のこと、地震のこと、費用面のことなどからか、瓦葺きよりも鋼板葺きが多く用いられてきたようです。
屋根葺き材としては、茅葺きや、檜皮葺き、瓦葺き、鋼板葺きと、時代の流れの中で変遷がありますし、地域の特性によっても異なります。素材の長所・短所もそれぞれあります。
茅葺きや檜皮葺きは、今では、屋根葺きができる職人もいなくなっていますし、材料もなくなっていますので、新築では、全く用いられなくなりました。
県内には、茅葺きの保存活動をしている人もいます。家づくりは暮らしや文化に直結した活動なのですが、住宅に携わっていても、歴史的な文化が、文明の大きな流れによって変えられていくことを痛感することがあります。
家づくりとは何なのか? 流れに流されていけばいいのかもしれませんが、考えていくと、とても深い文化と文明の衝突を感じることがあります。