森林が果たしている価値

2008/02/04(月) 未分類
 岩手県が発行しているパンフレット「木材・木質バイオマスのススメ」。
とてもすばらしい内容です。

 ゆい工房が、岩手県産木材を使った家づくりに取り組んでいる理由が、とても分かりやすくご紹介いただいているものですから、内容を少しご紹介したいと思います。

 森林はたくさんの役目を果たしているのですが、それを貨幣価値に換算してみると、土砂の侵食を防止する機能や、水質の浄化、水源貯蓄、などなどで、70兆円にもなると考えられています。盛岡近郊での植林活動は、木材を売って儲けようとかいう商業的な目的ではなく、水害を防ぐために篤志家が植林を行ったそうです。

 また、森林は大気中に排出された二酸化炭素を固定化し、酸素を供給してくれることから、地球温暖化防止に貢献する機能を果たしています。炭素吸収量は、針葉樹の樹齢の若い方が、吸収が旺盛であることも知られており、木材を循環的に利用することが、効果的であるともいえるでしょう。

 近年、輸入木材が大量に使用され、国産材の利用率が低迷し自給率20%くらいになる中で、国産材の手入れが行き届かず、ジャングル化し、循環的なサイクルで利用できるはずの森林資源が利用されずに痛んでいってしまう状況がおきています。

 それを防ぐためにも、地域木材を利用・活用していくことが有効だという考え方に則って、その利用推進に微力ながら取り組んできました。

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