「広さ」と「広がり感」 目線の先の景色

2012/09/29(土) 未分類
 住宅の延床面積はとても広いはずなのに、実際に暮らしている場所は、とても狭く感じることがあります。

 細切れにされている間取で、部屋数を確保し、各空間の連続性を考慮しない場合に起きてしまいます。

 リビングや食堂、茶の間や書斎コーナーを連続させ、斜めに見通せる空間で、各コーナーに落ち着けるアルコーブのある変化のある空間になり、面積以上の広がり感が得られます。

 目線の高さで遮られると、とても狭く感じます。

 逆に目線の先が抜けていると、広がり感がでてきます。

 対面式キッチンでは、吊戸棚を付けないことにより、広がり感が得られると同時に、キッチンで作業する方の孤独感が少なくなるように思われます。

 目線の先ということでは、窓越しに見える景色で広がり感を得られることも。

 窓の配置や大きさ、その先の景色も広がり感の大切な要素と言えるでしょう。

 地窓の先の坪庭やテラス窓の先のウッドデッキなどもその一例です。

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