バウビオロギー 『空気と有害物質』

2012/12/29(土) 未分類
空気の質という観点は、なかなか分かりにくいかもしれません。

都会から岩手に来られると、空気がおいしいとか言われることがあります。自然の豊かな地域環境ですから、空気が澄んでいて、星空もきれいに見えるような気がします。

室内の空気環境はどうなっているでしょう。

昔ながらの古民家では、外の空気と同じような環境です。今の季節は室内でも寒い状況ですが、空気感は外のような清々しさがあります。

近年の高気密住宅においてはどうでしょうか。住居内に化学建材が使用された場合、室内空気にはそこから揮発される物質などもあります。室内の空気環境の全体像を把握することはとても難しいくらい多様化しています。

これまで、厚生労働省ではホルムアルデヒドなどの13物質の指針値と総揮発性有機化合物の暫定目標が策定しています。

建築では、ホルムアルデヒドとクロルピリホスについては、シックハウス対策に係る法令で規制されていますが、それ以外に関する物質については、規定されていません。

室内空気は毎日の生活で累積されてくるものですので、今後ますます、室内空気汚染の原因を、考えていく必要があるでしょう。

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