樽とおひつ

2007/12/02(日) 未分類
「樽」と「おひつ」。どちらも、木材の特性を生かした容器です。

樽の方は、板目板(木目が楕円形になっている)を使います。
おひつは、柾目板(木目が直線になっている)を使います。
図を見て分かるように、木材は冬季と夏季の明確になっている日本で育つ場合、年輪が明確になります。(樹種によって不明確なものもありますが)

樽は、水を張ると(木材が水分を吸って伸張する性質があるので)水がもってくるということがありません。昔の風呂で浴槽を木で作ったものは、木の乾燥を防ぐために水を張っておいたものです。
おひつは、酢飯などを作るときによく使いますが、程よく湿気を逃がしてくれる働きがあるようです。

木材は、外観の美しさもありますが、木の持っている特性を生かす使い方が必要です。

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