中廊下型プランを広がりの間取りに
2012/09/14(金)
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丸ごとリフォームの事例で広がりの間取を実現したプランをご紹介します。
改修前は典型的な中廊下型プラン。旅館型とも言っていますが、各個室が中廊下で仕切られる4LDKタイプ。個室を重視しすぎるため、玄関から入って家族の目に触れることも無く部屋に行けることや、常にうす暗い中廊下を通らなければならないので、どうしても部屋に籠りがちになってしまうという課題がありました。また、延床面積の割に、ご家族が集うリビング(8帖)やダイニングキッチン(8帖)では、スペースが狭く、モノが溢れ気味で片付かないこともあり、家族のだんらんというよりは、各部屋を中心とした生活になっていました。
今回の改修プランでは、まず、南側中央の玄関位置を変更しています。玄関は風除室の役割もできるように区画をしました。それにより、座敷とリビングをつなげ、ほとんど利用されていなかった座敷を日常的に使うことができるようになりました。座敷の入口の建具は引き分け戸にしています。
また、台所部分を少し増築することで、対面型のキッチンに改修し、キッチンから、家全体を見渡せるようになり、ご家族のコミュニケーションがとりやすくなったようです。家全体を分断していた中廊下が無くなることにより、そのスペースの分、ご家族の集う場所の面積も増え、広がり感のあるLDK21帖+畳の間になりました。
吹抜けの位置も、以前は玄関の上でしたので、冬場などは、玄関を開けると2階にまで冷たい冷気が入るようでしたが、今回のプランでは、リビングの上に吹抜けが位置しているので、1階にいても2階の気配がわかるような感じがします。
2階の子供室は6帖と8帖で、その間は収納で塞がれていました。これを、2階共用ホール「子どものひろば」と連結し引き戸の設えで繋ぐことにより、子供室がより自由な広がりの空間になりました。
現在の新築プラン集にもありがちな中廊下型プランですが、課題も多いようです。暮らしを見つめなおしたプランニングで、豊かな生活になればと願っております。
