定年前リフォーム

2009/05/29(金) 未分類
定年前リフォーム』という新書があります。
読んだことのある方はいらっしゃいますか。
家づくりに取り組んでいるので、様々な方の人生に、立ち入らせていただきます。
ご家族のこと、お仕事のこと、ご趣味や、未来への展望、などなど。
リフォームのきっかけは、様々ですが、この本は、とても参考になりますので、
50代の方にはご一読をお勧めします。

家を建てるときの状況は、
賃貸では、子供たちを育てるにも、のびのび育てられないし…、
などという理由から、
取り合えず一戸建てをという方もいます。
働きざかりのご主人は、家にはただ寝に帰るだけ、という場合もあります。

20年くらい経過して、子供たちが、巣立っていくころ、現在の我が家を顧みて、
現在の家には自分自身の居場所がないという場合もあります。

仕事に明け暮れる人生が、ずっと続くわけではなく、
定年などの節目では、ライフスタイルが大きく変わります。
家にいる時間も長くなるでしょう。その時、我が家はどうなっているか。
これは、家が、建築物としての耐久性などに問題はないかということもありますが、
それ以上に、家で長く暮らすための、造りになっているかどうか。
家が単なる賃貸物件のようなものでなく、我が家なりの工夫があれば、
我が家こそ最大のアミューズメントステージになるかもしれません。
そして、パートナーがいつもそばにより添ってくれれば、
これほど幸せなことはないのではと思います。

「熟年離婚」などという言葉が、世に出てきて、
家庭とは何か、夫婦とはどうあるべきかと考えさせられる今の時代、
家の果たすべき機能として、
もっと深いところを目指すべきではないかと思わさせられます。
家は、ご家族をつつみ、育み、家族の思い出を刻み、
切り離せない縁を結ぶ場所になるのですから。