主人は、青森ひばを使って家を建てる職人でした。
それはそれは腕1本で頑丈な家をつくりましたね。
後でお客様から、「あっちが悪い」「こっちが悪い」と言われない、見た目も本当にかっこいい家を建てる人でした。
主人の口癖は、「自分たちにとっては毎日毎日の仕事。でも、お客様にとっては一生に一回のこと。だから、キチンとした家を建てなくちゃいけない。」
商人でなく、本当の職人でした。
会社は大きくならなかったけれど、職人をとても大事に育てました。
「釘1本打つぐらい、測らなくても正確に打てなくちゃ、一人前じゃない。」
そういう話ばかり聞かされていましたから私も家を見ると、大工の腕が良いか悪いか一目で分かってしまう。
色々なお家を見る機会が今でもありますが、「よくこれでお客さんは“いい”って言うな。」と思ってしまうんです。
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