日本の家の平均寿命が二十数年ぐらいしかないのはなぜなの?

今でも各地に築後数百年もたつ骨太な日本家屋が多数現存しています。

もともと本来の日本家屋の寿命が二十数年であるはずがありません。
なのに戦後建てられた住宅の寿命が極端に短いのはなぜでしょうか。

まずひとつ目は中途半端な「断熱施工」を実施したこと。
ビニールでラッピングをしたり、通気層を配慮しない施工により、壁体内結露によるカビの発生のために木材を腐らせました。

第2点は、塩ビ建材等の「化学建材」「合板」「ビニールクロス」といった「ニセモノ」素材で家をつくってしまったこと。
完成した時は美しく見えるのですが、その後の劣化で愛着がもてなくなり、工業化製品の悲しさでいつまでも在庫があるはずもありません。
ついには増改築もメンテナンスも放棄して手っ取り早く解体してしまうというのが真相です。

寿命の長い家とは子供や孫の代にまで住み継がれていく家でなければなりません。
そのためには無垢の木・鉄・石・漆喰といった本物素材でできていることこそが、その最低条件なのではないでしょうか。

住まえば住まうほど価値が出てくる家が理想ですよね。