アカマツの利用推進

2008/11/25(火) 日常
岩手県の木に指定されている、南部アカマツですが、カラマツやスギに比べて、普及が進まない状況があるということで、振興に向けて、研究会が開かれます。エンドユーザーに近い立場から、何か話しをしなさい、ということで宿題をいただいておりますが、何を話したらいいのか、思案しております。

アカマツの木理はとても美しく、赤松といいながら、木肌は白く、見え掛かりの部分によく使わせていただいております。梁として上部構造を受ける力強さを感じるたくましさがあります。(写真上は、本社展示場の梁。飴色になった梁です。)アカマツは、フロア材としても、明るさ、そして、暖かさを感じる素材です。課題は、伐期が限られていることや、脂の問題がありますが、うまく利用すれば、力強く暖かい家を作れる素材であると思います。

結の蔵の梁も、アカマツです。丸太の梁がアカマツです。昔は、木材を組んでから燻して乾燥させたためか、木部は黒くなっていました。上棟されてから、90年は経っているのですが、太い丸太になるまでには、100年以上かかりますから、合わせて、200年近く経過している木なんです。これからあと何年の歳月を過ごしていくことになるのでしょう。

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