●家づくりは「リノベーション」を旨とすべし。

2017/07/16(日) 住まいについて

■■■工務店のおやじが語る『住まいの寺子屋塾』■■■ ・・・はじまりはじまり・・・

 

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●本日のテーマ● 『家づくりは「リノベーション」を旨とすべし。』

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●家づくりを検討するにあたり「新築」か「増改築」かは悩むところ。その解決の糸口を探ります。

 

●●「新築」か「既存住宅のリノベーション」か? 時代は「リノベーション」の方向に。

 

1)戦後、日本は「大量生産・大量消費」を原動力に、奇跡的な経済発展を実現。住宅も例外にあらず。プレハブメーカーは「規格型住宅」を開発。住宅を「工業化製品」と扱い成長軌道に。

2)しかしながら、日本経済は「少子化時代」に突入。空室率(空き家率)は2割に届かんとする勢い。「経済」最優先の大量生産型住宅建築(20年そこらで解体しまた建てる)型「スクラップビルド」は限界に。

3)国土交通省も家を社会的資産として「リノベーション」を優先し長寿命住宅を目指す施策に転換。

 

●●「リノベーション」は建築した祖父母や両親の「想い」を繋ぐ。

「リノベーション」をめぐる環境はさておき、大切な事は、ご先祖の「住まい」に対する「想い」を継承することである。快適な「モノ」より大切な家族との「絆」や「コト」を継続することが大切なのではないだろうか。

 

●●「リノベーション」で「古き良き日本の文化」を継承したい。

戦前の住まいを解体すると無残にも石膏ボードに覆われた、骨太の立派な「梁」や「柱」が出現し驚くこともしばしば。「和室の設え」や「建具」も保存再生したい宝の山。手間暇おしまず再生活用する地道な努力が必要な時代である。

 

●ただし、実際問題、「新築」と「リノベーション」には一長一短があることも確か。総合的な判断が必要であることはいうまでもありません。

 

●本日の『住まいの寺子屋塾』はこれにて「一軒楽着」。 ・・・おしまい・・・

 

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