南部曲り屋 遠野 千葉家

2013/07/01(月) 日常
南部曲り家の代表的な家屋、遠野にある千葉家を拝見しました。

家屋には、長い歴史が刻まれています。公開される建物では、その歴史が記されたりするのですが、一般のご家庭では、建物の記録を残すことはあまり行われません。お住まいの経緯を残して後代に伝えることも大切なことだと思います。

千葉家も、曲り家だけがあるのでなく、周辺の土蔵や、農作業用の納屋、稲荷社や、大工の詰所など、周辺の建築物があり全体を構成しています。

食糧難で農民の生活が大変な時に、仕事に困った村人を雇い生活が成り立つように意図して造られた建物ということですが、地域から愛され続けているからこそ、建築が残り続けるのだろうと思いました。

ゆい工房では、古民家の再生ということで、年代物の民家のリフォーム工事にも取組んできましたが、末永く使っていただけるお住まいになるように願っています。

それにしても、南側の畑に面した部分に石垣を設け、跳ね出すように造られた曲り屋の形状はとても印象的です。

ゆい工房 鹿野

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