タウンハウスのプラン事例

2012/04/27(金) 日常
 55坪の比較的コンパクトな住宅団地に、近隣を意識した一戸建てのお住いをプランしました。

 南東側にオープンなスペースを取りたいということで、一般的には北西の角に寄せて計画が多いのですが、今回は、近隣との距離感を意識し、北西側は、外部物置スペースを含むサービスヤードにしました。

 メインのお庭には、リビングとダイニングから広がるようにしています。折角の一戸建てですので菜園も設けるように。家庭菜園で無農薬野菜をつくり食卓を彩る計画です。ダイニングの上には吹抜けを設け、見上げれば白い雲が見える気持ちよさを実現。室内にいながら外部とのつながりを持てるということで、住まいの豊かさが向上することでしょう。

 生活性について、今回は①玄関収納、②食品庫-勝手口、③外部収納、と収納を充実させています。物があふれやすい場所は、リビング、キッチン、玄関ですので、それぞれの場所に収納棚を設けています。扉のある家具は、使い勝手に難がある場合もあります。今回は開架式の棚で、かごやケースを使った収納にしました。

 環境性ということでは、今回は、深い軒のある寄棟屋根の設えにしました。これから暑い夏に向かいますが、深い軒は日差しをコントロールする役目を果たします。日中、太陽が高い位置にある夏は日差しをカットし、冬の太陽の日差しは奥まで招き入れます。また、風の通りを意識した窓の配置にしています。特に夏場の南風が家全体を通り抜け、エアコンに頼りすぎないようにしました。

 北側道路の敷地に家を建てると、どうしても北側が雑然となりがち。今回は、外部の物置の部分を面格子としサービスヤードを覆い、外から見えすぎないように計画しています。