省エネ性能を高めるリフォーム

2022/01/23(日) 家づくり暮らし

「省エネ性を高める」ことが、住まいに対するご要望として、高まっている。

 

建替えの場合、「古い建物が寒い」というのが、

計画の動機になる場合も多いので、断熱性能の改善を求める方は多い。

ただし、コストとのバランスもあるし、過剰すぎるのも、あまり求められないようだ。

全館暖房なども、一時期はもてはやされたが、

実際の使用例では、光熱費がかさむため、その機能を使わないようにしているという方もいるようだ。

 

ゆい工房の滝沢巣子にある展示場は、新築してから20年目を迎えるが、

当時の基準(次世代省エネ基準)をかなり上回る、結構な断熱仕様で造らせていただいたが、

今でも、温熱環境はほどほどに優れているようだ。

 

ゆい工房の本社事務所は、平成17年(2006年)に、

新築後30年余りの共同住宅をリフォームして、現在に至っているが、

この時にも、当時の基準を上回る断熱仕様で改修し、今でも心地よく使わせてもらっている。

 

 

住宅の省エネ性を考えるとき、要点となるのは、

1)断熱材の種類と厚さ

2)窓や戸の仕様

3)外皮の面積

4)開口部の設計(配置や大きさ)

などがあげられよう。

 

断熱性のみを求めすぎると、閉塞感のある、真四角で窓の小さな形状になっていってしまうのだが、

住宅を造る上で、重要になってくるのは、

そのバランス感覚なのではないかと、感じるところである。

 

今の時期は、大寒を過ぎたところで、寒さのピークの時。

ところが、日本には、四季があり、寒さのピークもあれば、暑さのピークもある。

 

暑さ寒さのピークをできるだけおだやかにして、

夏は夏らしく、冬は冬らしくすごしながら、

健康で、豊かな暮らしが育まれるような、住まいになればと思う。

 

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