ブロークンウィンドウ理論

2007/01/11(木) 未分類
「ブロークンウィンドウ理論」って知っていますか?

通称「窓ワレ理論」ともいうそうですが、スタンフォード大学の心理学者、フィリップ・ジンバルド教授が以下の条件で、自動車を町中に放置する実験をしました。

(A)「ボンネット開けっ放し」自動車
(B)「ボンネット開けっ放し」+「窓ガラスが割れている」自動車

自動車に発生した一週間後の結果は

(A)何もおこらなかった
(B)バッテリー・タイヤ盗まれ、完全にスクラップ状態

これは、窓ガラスが割れているというマイナス状態が、マイナスの磁場を作り上げ、人間の心理にたいへんな悪影響を与えることを示しています。

この、通称「窓ワレ理論」を犯罪都市ニューヨークの再生に活用したのが前ジュリアー二市長です。

実施した内容は、殺人、強盗といった重犯罪を取り締まることに重点を置いたのではなく、「落書き」「無賃乗車」等の軽犯罪の徹底的な取り締まりです。

ニューヨークの6000両もある地下鉄車両の落書き落としは、交通局の職員総出で実施。その結果、犯罪率は75%激減という成果を挙げました。

マイナスエネルギーを発生させる「まあ、いいや」を地道に取り除く日常的な作業。
これこそが「幸せ」への最短距離であることをこの理論は示しているのかもしれませんね。