●太陽光発電1世帯20万円補助

2008/10/11(土) 未分類
政府が提出している補正予算で、緊急経済対策として、太陽光発電補助が世帯数約3万5000世帯、総合計で90億円もの補助金支給の予定という。

ソーラー発電業界や住宅業界では「これでたくさん仕事がくるぞ!」というわけで喜ばしいことなのかもしれない。

ところが、問題の本質は現在の太陽発電システムで地球環境にプラスになるのか否かというところにある。

太陽光発電業界では、「石油を使用した火力発電に比べCo2が○○パーセント削減できる」と宣伝しているが、その数値には太陽光パネルの製造にかかわるCO2発生量が勘案されていないケースが圧倒的だ。

環境団体の専門家によると、残念ながら、現在の太陽光発電のシステムではトータルで考えた場合、二酸化炭素の削減効果があるどころか、増大してしまうのが実情なのだという。

それに、メーカーの公称の耐用年数にくらべ、発電出力が短い期間で急激に低下してしまうケースが多いのだという。

よしんば、太陽光パネルの製造過程の二酸化炭素排出量が削減効果とペイできたとしても、設置のための鋼製架台の製造過程での二酸化炭素排出量まで考えると、どう考えても難しいものらしい。(製鉄は莫大な二酸化炭素を排出する)

90億円もの支援をするのなら、もっと別の方法がありはしないか?

太陽光発電パネル製造メーカーに流れたお金が、劇的な技術革新の呼び水になるかもしれない・・・そう信じるしかなさそうである。