「ウッドマイレージ」とは何か?

2013/04/13(土) 未分類
住宅を建築する際には、大量のエネルギーが消費され、大量のCO2が排出されてしまうのはご存じのとおりです。

住宅建築の中でも木造住宅は木材自体が製造エネルギーの極めて少ない建材であるため、製材品(天然乾燥材)を1m3つくるエネルギーは、製造過程で排出するCO2の量で換算すると、鋼材の約1/350、アルミニウムの約1/1470となります。

このように、地球温暖化に大きく貢献できる木造住宅なのですが、実は問題もあります。

それが、「ウッドマイルズ」に密接に関連してくる、外国からの木材の輸送コストに消費されるエネルギー(CO2)問題なのです。

現在国産木材の活用は20%程度しかなく、その他を輸入木材に頼っているのが、現在の木造住宅の現状です。

せっかく優位性のある木造住宅が、輸入木材を利用してしまうと、国産材を活用した場合の輸送エネルギーの5倍ものエネルギー消費が加算されてしまいます。

戦後の植林された木材が建築用材としての伐採期にきているのですから、地元の木材の活用を真剣に検討していきたいものです。