どんな仕事も楽しくなる3つの物語

2008/11/08(土) 未分類
「アントレプレーナーセンター」代表の福島正伸さんが書いたのが
『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』という本の紹介です。

その本の3つの話の中から「人であふれた駐車場」という最初の話の要約をお伝えします。

主人公は以前は大手企業で働いていて、現在は定年退職後、駐車場の管理人をしているというごく普通の「おじさん」です。


このおじさんは毎日駐車場の利用者に
「おはようございます!今日も天気でいい一日ですね」
と必ず元気よく声をかけます。


雨の時に、傘を忘れてきた利用者を見つけては
「傘忘れたんじゃない。ちょうど今降り出したばかりだから・・・。これ、
もっていきなよ」
そう声をかけてくれて、傘をかしてくれる事もしばしば。


駐車場が「満車」になったときには、入り口にロープをはり、「満車」という看板を立て、小さなプレハブ小屋の中でマンガ本を読んでいる管理人が多いのですが、このおじさんは必ず、ロープの外に立ち、

「満車です。申し訳ありません・・・・」

駐車しようとする車に向い、ていねいに頭を下げて謝っています。


ある日このおじさんが奥さんの病気が理由で駐車場の管理人をやめることになりました。

その最後の日、このおじさんが仕事をしていた小さなプレハブ小屋にお世話になった著者が手みやげを持って訪れた際に見た光景とは・・・。

なんと、山のような花束と、1m以上2列にも積み上げられたお土産でいっぱいになっていたのだそうです。

そいて、おじさんの周りには感謝を伝えようと集まった人の輪が何重にも。なかにはハンカチで目頭をおさえている婦人もいたのだそうです。

やりがいというのは「職業」ではないんだなー 
取り組む人のこころの姿勢なんだなー 

としばし考えさせられた「駐車場管理人のおじさん」のお話でした・・・。