●太陽光発電は今が買い?

2008/04/06(日) 未分類
大手プレハブメーカーのゼロエネルギー住宅のテレビCMの影響で大陽光発電に対する消費者の関心も徐々に高まってきています。

ここで、一番の関心事は太陽光発電パネルは今が買い時か否かということになるでしょう。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(通称NEDO)発行の『なぜ日本が太陽光発電で世界一になれたのか』という本によると太陽電池の生産量は1999年から2005年まで7年連続世界一で、2005年の生産量は世界全体の生産量の48.2%。これは、日本企業の技術力の優秀さもさることながらNEDOを始めとする国の支援なくしてあり得なかったでしょう。

一方太陽光発電の将来性となると、環境先進国といわれるドイツが2050年に全エネルギーの50%を再生エネルギーで賄うという国家目標を掲げ、2004年には太陽光発電システムからの電力買い取り金額を通常電気代の約4倍(買い取り価格20年間保証)に引き上げ。米国でも太陽光発電に多額の国家予算を計上するようになり、世界的趨勢として太陽光発電システムの需要は間違いなく伸びることが予想されます。

ただし、太陽光発電システムの爆発的な普及のための障害要件が2つあります。その一つが耐用年数。もう一つが如何にコストダウンをはかるか。

耐用年数は現状約20年といわれており、10年程度で極端に発電量が落ちてしまうメーカーもあると聞きます。

発電コストですが、NEDOの発電コストのロードマップによれば、2010年には23円/kWh、2020年には14円/kWh、2030年には7円/kWhを目指しています。

ここで世界トップシェアであるシャープの技術者による興味深いコメントが書かれているので紹介します。

「今の結晶系の太陽電池で6分の1まで価格を下げられるという見通しは立っていません。5年後の23円/kWhくらいまでなら現在、主流の結晶系でもいけるのではないかと思いますが、その後はまったく新しい作り方をするといった技術のブレイクスルーが必要です。」

「その技術がどこからくるかはまったく見えていませんね。10年後にどんな太陽電池が主流になるかはまったく分からないんですよ。」

「フルマラソンでいったら100mぐらい走っただけという感じです。私たちはその中でトップになったという感じです。」

今後全く新しい技術のブレイクスルーがなければ、太陽光発電システムの爆発的な普及は望めません。しかし、先行投資していただく人々がいてこそ、技術的革新が達成できるのも間違いない事実なのです。

あなたは、新しいエネルギーの未来のための「先行投資派」?それとも技術革新が一段落してから購入する「実利派」ですか?





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