●日米の優良宅地の条件

2008/03/16(日) 未分類
米国在住の大学教授のレポートを読んだところ、日本と米国では優良な宅地に対する認識が随分違うのだという。

日本では優良な宅地というと「利便性」のよい立地の「整形」された、「南東角地」が最適という認識がどうやら一般的だ。

ところが米国では開発団地の中の「一番奥」の「不整形な傾斜地」が一等の敷地なのだそうだ。

この認識の差はどこからきたのだろうか?

日本の場合、大手住宅会社(プレハブメーカー)と宅地開発業者(ディベロッパー)の連携の構図が浮かびあがる。(そもそも最大の敷地購入先が大手住宅メーカーなのだから・・・)

なぜなら、開発団地を計画する際に、大手住宅メーカの「企画型住宅」のサイズを標準に区画割りを行う。企画住宅が載せられない狭小「変形地」はそもそも売れない。

結果的に、日本の場合宅地選択の基準は「日当たり」ばかりが強調されるようになる。

米国では道路の角地は騒音でうるさいし、いつ事故に巻き込まれるかわからないしということで嫌われる敷地条件なのだそうだ。

これからは、少々不利な敷地条件でも安く仕入れて「建築的創意工夫」で良好な居住環境にする時代なのかもしれない。

1ページ (全3ページ中)