●建物に「気」を込める

2008/03/14(金) 未分類
本の中で有名な寺社大工である西岡常一棟梁に「寺社大工と民間の大工の違いは何か」を問う場面があります。

そのとき棟梁は「技術的にはさして違いはないが、寺社大工は神仏を敬い仕事に打ち込むのが違いや」という意味のことを述べています。

この意味を私は、建物に携わった人達がどれだけ建物に「気」を込めて仕事ができるかどうかという意味に解釈しています。

予算がない建築物の場合で、大工さんも厳しい予算でやりくりしなければならないとしたら、残念ながら「気」がこもらない家になる。もしかしたら逆に大工さんのマイナスの「気」が家に残ってしまうかもしれない。

お客様の顔が見える注文住宅の場合には、お客様のことを思っていい仕事をしようと職人さんたちの真心を込めたいい「気」が入る。

家を建てるなら「気」のこもったいい家を建てたいと私たちは願っています。

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