●ゆい工房誕生5

2008/02/28(木) 未分類
やっぱり、木造住宅の原点に返って家創りをしようと決意した。ところが何事にもお師匠さんが必要だ。木造軸組工法(木造住宅)の手本となる会社はないものだろうか?

そこで全国の住宅会社の視察にでかけた。

第一番目に視察したのが九州の佐賀に本社があった「タマホーム」。今から7年も前のことである。当時年間300棟、2拠点しかなかったが、当時の玉木社長は「九州全域を制覇したら本州に進出して全国制覇する!」と豪語していた。

たしかに何か不思議なオーラを発散させていて、この会社はこれから伸びるぞ!と予感させるものがあった。だが、その会合の出席者でタマホームが全国制覇するとまじめに信じていた人は一人もいなかったに違いない。

しかしもはや数を追っかける仕事はしたくなかった。

次に出かけたのが広島の「雨楽の家」。「雨が降って家にいるのが楽しくなる家」というコンセプトだそうだが、自然素材に塗り壁の家だ。

ただどうも壁や天井に「しなベニヤ」を多様しているのが気になる。これはよく設計屋さんがやる手法だが、どうも健康住宅じゃないんじゃないかという気もしてくる。

続いて視察したのが新潟の「夢ハウス」。現在でも全国に加盟工務店を抱え発展中のようである。ここの魅力は「ドライキューピット」という木材の乾燥技術と無垢材の流通にある。

竹で出来たフローリング材や桐材のボード、無垢使用の建具などがとても安価に手に入る。ところがこれらは全て中国製だった。中国の現地法人で創らせ安く日本に輸入するというビジネスが建築建材でも普及し始めていた。

別に中国製でダメなことは無いだろうが、建築に対するコンセプトがあまりにも乏しかった。

そして、最後に視察したのが、現在もお世話になっている郡山の四季工房である。

郡山市安積の展示場を見学させていただき、正直びっくり仰天。「無垢の木でこんなまじめに家を建てている工務店があったんだ!」

つづく。

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