●企画住宅時代1

2008/02/09(土) 未分類
北日本銀行とビックハウスの誘致に成功し、地元の懇意にしていただいている地主さんから10区画の造成および販売を任された。

これはチャンス到来。モデルハウスを建設しようということになったのだが、当時の会社には企画力も販売力も足りなかった。

そこで、ある住宅専門のコンサルティングファームから住宅会社の運営システムの提供をしていただくことになった。

このシステムはその後「みのもんた」のCMで全国展開する「タマホーム」が初期の段階で使用していたものだ。いわゆる「ローコスト」をはじめとした「企画型住宅」の開発ノウハウである。

その第一ステップは、全部で2万パーツもあるという住宅部材のデータベース化から始まる。

工務店ではほとんど、建材会社からの見積をとってからそれに利益を上乗せしてお客様に提出する見積書を作成する。主導権は建材会社が握っている。

ところがこのシステムを活用すると、単価をどんどんデータベースに登録していけるので、合い見積もりをとり、自社単価を決め、最低単価を登録していくことができる。つまり、価格の主導権を自社が握ることができる訳だ。

このノウハウは現在の「ゆい工房」でも活きていて、自由設計住宅では普通不可能だと思われる価格で供給可能なのも、このデータベースシステムがあるからである。


つづく

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