●家は「商品」それとも「創るもの」か

2008/02/08(金) 未分類
●家は「商品」だろうか? それとも「創るもの」だろうか?

大手プレハブメーカーやパワービルダーと呼ばれる住宅会社は、家を「商品」と規定し「商品開発」「仕様の規格化」「販売」というシステムを構築する。

日本の現状では現在でも新築着工数の6割以上が新規分譲地への建築だという。

分譲地は長方形でメーカーの企画型住宅を載せて提案するには最適の環境だ。

メーカーは徹底的に市場から学ぶ。顧客へのリサーチから売れ筋の家を探り出し、徹底的に商品開発を行う。クレームの少ない素材を使用し、間取りのパターン化を行う。価格はあらかじめ決められているので、新人営業マンでも販売は容易だ。

これとは対照的に、建築家と呼ばれる建築士集団や伝統工法に取り組む工務店は、「家は創るもの」と答える。

そもそも建築は自然条件や建築地の条件、お客様のライフスタイルが千差万別なのに、ワンパターンの企画型の家をお客様に押しつけることはナンセンスなのだと・・・。

「本来の家造りとはこう在らねばならない」という信念があり、お客様に対してもその信念を貫く。

どっちに軍配があがるということはいえない。いや、どっちも必要なのかも知れない。

ただ、家も土地も余っている今日、もはや大量生産の時代ではないのは事実。真にお客様のニーズに応えられる「オンリーワン」の家創りがますますもとめられるのだろう。


つづく

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