●ツーバイフォー住宅時代3

2008/02/03(日) 未分類
熟練した大工はツーバーフォー住宅には向かない。

そういう意味で、自社大工を抱えた工務店が2×4工法に取り組み成功するのは至難の業だ。

ほとんどの2×4住宅会社はフレーマーと呼ばれる構造躯体の組み立て専門の職人(大工とは呼ばない)と造作専門の仕上げ大工で編成されている。

困ったことが他にもあった。

2×4工法のフレームの立ち上げでは屋根が完成するまでに一週間以上の工期が必要となる。

一週間の間には必ずといっていいほど天候はくずれる。雨や雪が降る。2階床の上に30センチも積もった雪かきから工事をスタートしたことが何度もあった。

雨や雪で構造体を濡らさないことは2×4工法では課題となる。

在来木造住宅では1日で屋根まで上棟してしまう。高温多湿な気候風土で培われた先祖の知恵をこんなところでも発見することができるのである。

つづく・・・。

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