●ツーバイフォー住宅時代2

2008/02/02(土) 未分類
「ツーバイフォー住宅」に取り組んで見て初めて分かることは多い。

前回書いたように、2×4はとことん部材の均一化による合理化工法で、壁で加重を支える仕組みになっている。

これはメリットもあるが、デメリットもある。

長所はなんといっても耐震性能だ。

外壁部分を合板を張り巡らし、面構造の2×4は柱で加重をささえる木造軸組工法にくらべ、一般に耐震性能上優位といわれている。

ただし、実際に取り組んでみて、さしずめ2×4工法の印象は釘と合板でつくる家といった印象だ。

これはとても「木造住宅」とは呼べるシロモノではない。(2×4工法は分類としては木造住宅ということになるらしいが)

実は一番困った問題は熟練した大工さんがすっかりやる気をなくしてしまったことだ。

2×4の作業は釘打ちに金槌は使わない。すべてコンプレッサを使用したガンで瞬時に突き刺す。

「かんな」も使わなければ、「のみ」も出番がない。ただひたすら、ガンで釘を打つ作業の連続だ。

合理化工法で作業能率の向上を目指したはずなのに、一向に現場がはかどらない。

こりゃ一体どうすりゃいいんだ?苦闘の日々が続くことになる。


つづく・・・。


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