●ツーバイフォー住宅時代1

2008/01/30(水) 未分類
意外と思われる方もいると思うが、2年ほど、ツーバイフォー住宅に取り組んだことがある。(もちろん在来軸組も同時にやっていたが)

今から約10年ほど前の私には、柱で作る大工さんの家(木造住宅)が何かとても時代遅れの工法に思われて仕方がなかった。(今ではもちらん全く逆の考えですが・・・。)

木材の接合部である仕口がなぜこんな複雑な形状なのだろうか?もっと単純で合理的な金具で接合すればいいのに・・・なんて真剣に考えていた。
(今では木の癖を見抜いた上で、木を接合する匠の技の結晶だと理解できるようになったけれど・・・)

高気密高断熱の科学的温熱環境のデータを追求すればするほど、在来軸組の木の家の粗ばかりが目につくのだ。(高気密高断熱の発想と伝統工法の発想はとても相性がよくないのだ)

そこで目を付けたのが2×4工法だ。

この工法は、定格材を釘と合板で組み立てるという、アメリカ合理主義の象徴のような工法だ。

また、時代の流れが後押しもしていた。貿易摩擦解消のためにジェトロを始めとした政府機関が輸入住宅(2×4住宅)の普及促進のために頻繁にセミナーを開催し、アメリカやカナダのパッケージ住宅を斡旋していたのだ。

おまけに、2×4住宅には多くのメリットがある。

●耐震性・耐火性能が高い
●熟練大工が不用(大工の工賃を抑えられる)
●当時輸入資材がとても安かった
●高気密高断熱との相性がとてもいい
●政府機関の後押しもあり、輸入住宅ブームだった

いまからは、木造住宅ではダメだ。2×4住宅が主流になるに違いない・・。

大手建材メーカーのフライチャイズに加盟し、2×4工法を学びだした。


つづく・・・。

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