●高気密高断熱住宅への疑問3

2008/01/27(日) 未分類
数年前まで、「隙間相当面積が1を切らないと高性能住宅といえない」という会話が住宅関係業者の間でもよく聞かれた。

この「隙間相当面積」つまり「気密性能」を高めるために、一番問題になるのが、実は「窓」だ。

「高気密高断熱」の性能を重視する住宅会社の「窓」に対する考え方は次のようなものだ。

●「窓は必要最低限の大きさとする」

●「窓はプラスチックサッシか木製サッシにする」

●「テラス窓(掃き出し窓)は極力使用しない」

●「FIXと縦滑り窓の連窓を多用する」

●「引き違いサッシは使用しない」

このような「窓」の考え方は「温熱環境の性能向上」には貢献するかも知れない。

ところが、次のような「短所(欠点)」も考えられないだろうか?

●「採光」や「通風」に難のある窓配置になりがち。

●テラス窓がないことにより、庭等の外部環境との連関性が損なわれる。(庭は日本家屋にとって、大切な要素だ)

●引き違いサッシを使用しないことにより、建物の外観バリエーションが「日本の伝統的家屋」とかけ離れたものになる。(和の家はつくれない)

結論として、内に籠もって、外に対して非開放的な家になってしまうのである。


つづく・・・。

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