●ライフスタイル順応の家は「在来木造」か「2×4」か?
■■■工務店のおやじが語る『住まいの寺子屋塾』■■■ ・・・はじまりはじまり・・・
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●本日のテーマ● 『ライフスタイル順応の家は「在来木造」か「2×4」か?』
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●これから住まいで大切な要素は「家が長寿命である」こと。ただし「長寿命」の要因は「ハード」よりも「ソフト」の部分にあり。その秘訣を語ります。
●●家が「長寿命」であるためには「ライフスタイル」適応能力が必須。
●実際にあった「ライフサイクル」事例を挙げてみます。
1)30歳で夫婦2人で家を建築。
2)7年後子供が3人誕生。25年後3番目の息子は大学生となり東京に。(2階は空き部屋納戸に)
3)30年後、夫の母親を介護のために引き取り、1階に和室を増築。
4)40年後、夫が先に亡くなり、大きすぎる家を「平屋」に減築。
→上記の事例で分かるように「増改築」は「長寿命」であるための必須要件なのです。
●●「2×4住宅」は「ライフスタイル」適応のための「増改築」が困難。
1)「2×4工法」は「米国生まれ」。規格で定められた合板(ベニヤ)の壁で荷重を支える工法です。
2)「2×4工法」のメリットは「在来木造」に比べ、設計士や大工さんの技量に左右されず、工法ルールが決められているため比較的安定的に「耐震性能」「耐火性能」「気密性能」が得られます。
3)ただし、「2×4工法」は「構造壁の移動を伴う増改築」が工法上の制約からほとんど難しいのが実情です。
●●「木造軸組工法」のみが将来の「増改築」に柔軟に対応可能。
1)「木造軸組工法」は柱と梁で建物の荷重をささえる工法。日本の伝統的な工法です。
2)「プレハブ工法」はメーカー特認工法。そのメーカーでしか増改築ができません。(費用が割高です)
3)定住指向の日本と違い、「2×4工法」発祥の北米は、転売システムが整い、ライフサイクルの変化を「転居」で解決している(ヤドカリ型文化)のようです。
●本日の『住まいの寺子屋塾』はこれにて「一軒楽着」。 ・・・おしまい・・・