●ゆい工房誕生6

2008/02/29(金) 未分類
いまだに多くの工務店や住宅会社を見てきたが、四季工房さんを超える会社に出会わない。

けれどこのすばらしさは四季工房の家が無垢の木の家だからという単純なものではない。奥の深い総合的なすばらしさなのである。

まず最初にあげられるのは、環境共生住宅としての「理念」。

そして、東京の連合設計社市ヶ谷事務所の吉田桂二先生をはじめとする建築家集団の指導による設計技術力の確かさ。

さらに、「パッシブソーラー」の発想。無垢の木の家で成功しているのは全国でもOMソーラーグループとエアパスグループだけといってもいい状況ではなかろうか。

自然との共生を標榜しながら、外に閉じる「高気密高断熱」を強調するグループは、どこか理念的な一貫性に欠けるきらいがある。

「パッシブソーラー」の発想は太陽の恵みを積極的に取り込もうという考え方だ。まだまだ発展途上のところはあろうが、熊本大学の実験棟でも実証された工法で、その自然との共生の基本的理念は日本の古来からのいえづくりに相通じるものがある。

最後に素材へのこだわり。化石燃料から発生した樹脂系素材がいまや建築資材でも主流になった。けれど、冷静になって考えてみれば、現在の地球温暖化問題の根本も地中奥深くに眠っていた化石燃料を燃やしたのがそもそものはじまりだ。

もはや現代において化石燃料や樹脂系化学素材を抜きにした生活は想像することが難しいだろう。けれど、環境ホルモン問題がわれわれに警鐘をならしているように、もともと自然界に存在していた素材(自然素材)を使用することで、はじめて心の安らぎを取り戻せるような気がするのだが、いかがだろうか?


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