ビニールクロスを使用してはいけない。

2013/02/19(火) 未分類
ゆい工房では、ビニールクロスをお客様の家で使用することを勧めていない。それはなぜか?

現在、日本で製造されている製造されている壁紙は約9億㎡。その中の約95%以上が塩化ビニル製品であるというから驚きである。

ちなみに、環境先進国といわれるドイツでは、紙の壁紙が約8割であり日本と好対照である。


●なぜ、塩化ビニル製の壁紙を使用してはいけないのか。

1)燃焼するときに有毒ガスを発生する
塩化ビニルを燃やす(800度以下)と、ダイオキシンの原因とされる塩化水素ガスが発生する。

2)人体への影響
厚生省は2002年塩ビおもちゃに対する規制基準を改正した。「合成樹脂製のもので、乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちゃにはポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を使用してはならない」(グリーンピースの呼びかけによる)

3)透湿をせず、保湿性能もないこと
全面ビニルクロスの家に住むことは、ビニル袋で生活する事に等しい。いくら草をいれても、ビニル袋にいれられた夏の昆虫は一晩でみな死んでしまう。(いろいろ原因はかんがえられますが・・)
塗り壁材料にくらべ、結露の原因になり、カビの温床になってしまうことは明らかである。

4)添加物が危険
添加物の筆頭は可塑剤である。水俣病は可塑剤の製造原料をつくる工程で発生したという。(原因物質は別)。軟質塩化ビニルには25%から50%の可塑剤が含まれている。その主要なモノがフタル酸エステルという化学物質である。環境ホルモン等人体への影響が今後解明されていくと思われる。


●なぜ日本ではビニルクロスが主流なのか?

第一に、施工する側のモラルの問題だ。
ビニルクロスが、お客様にメリットの乏しい材料であることは、ほとんどの施工手は理解している。(理解していることを望みたい)

にもかかわらず、今でも使われ続けているのは、ただ単に価格が一番安いという単純な理由による。

第二に、環境問題よりも、経済重視の国のスタンスによるところが大きい。

発展途上国ならまだしも、先進国と自認する国家であれば、抜本的な環境に対する意識改革を進めなければ、いつまでも大人の国としての評価はされない。


●結論
なぜ家を建てるのか・・・とう出発点にかえるならば、そもそも人体に影響がある物質で家を建ててはいけないと考えられる。


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