「あたり前の家」プロジェクト

2009/05/07(木) 未分類
石油化学製品の普及なくして現在の利便性を確保できないことは言うまでもありません。自動車や家電製品など生活空間のいたるところに利用されています。

ところが、現在最もグローバルな次元で社会問題となっているのが地球温暖化。その元凶は間違いなく地中深く眠っていた化石燃料を人類がなんの計画性もなく大量に燃やしてしまったことにあります。工場生産の化学建材や石油化学系の断熱材はこれから検討する余地がありそうです。

「あたり前の家」は、脱化学建材の家づくりを目指します。

私たちは家づくりで一番大切なものは「素材」だと考えています。戦後、急激に子供たちの間で増えてしまった「アレルギー性疾患」や「アトピー」といった病気。劇的に変わってしまった私たちの身の回りで起こった住宅建材の変化とその発生の程度が比例していることは、両者の相関関係を示しているのではないでしょうか。とりわけ呼吸しない壁仕上げ材であるビニールクロスの使用と有効な対策のない高気密住宅の普及は化学物質を室内に蓄積する結果となってしまいました。

このような反省を踏まえ、「J-HOLZ」は、家に使用する「素材」にこだわります。

構造材には、できる限り国産の木を使います。もちろん無垢の木にこだわらず資源の有効活用のためには集成材の活用も必要でしょう。

壁には「しっくい」や「珪藻土」といった呼吸する塗り壁材を使用。断熱材には調湿効果があり古紙再生断熱材の「セルロースファイバー」を使います。

耐力壁にはあえて構造用合板を使わず、セラミック系面材でホルムアルデヒドやVOCの吸着効果もある「モイス」を使う。土間の活用や屋根には瓦も検討し、引き戸には和紙を貼る。

マイナスイオンいっぱいの家は空気の美味しい家でもあります。現代人がどこかに置き忘れてしまった日本の住宅文化を資産として継承することが大切です。