「奇跡の一本松」のその後

2013/03/31(日) 未分類
東日本大震災でも最も被害が甚大だった陸前高田市。

風光明媚な海水浴場として人気を集めた高田松原で、唯一生き残っていた「奇跡の一本松」のその後はどうなったのだろうか?

 大津波に耐えた高田松原の「奇跡の一本松」は、大地震による地盤沈下で海水がしみ込み塩分過多の状態となり、徐々に衰弱が進んで枯死する事態になったのはご存じの通り。

そこで、復陸前高田市は復元費用約1億5千万円をかけ、高さ約27メートル、幹の部分は芯をくり抜きカーボン製の心棒が埋められ、上の枝葉はすべてレプリカで復元することになり、その費用は寄付金を募ることになった。

今年、その復元レプリカの一本松が無事完成し、元の場所で組み立て作業がおこなわれていたのだが、市民からの申し出で、枝葉の角度が前の姿と異なることが分かり、 取り付けをやり直すことに。

3月22日に現地で予定していた完成式典も延期になり、修正のための取り付け工事のために、工期が6月末まで延期になると市から発表があった。

1億5千万円ものレプリカ作成費用には、賛否両論が巻き起こったが、今後永続的に、東日本大震災の教訓を後世に語り継ぐ語り部になるとしたら、高い投資ではないといえるのかもしれない。

一刻も早い「奇跡の一本松」の完成を祈念いたします。

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